「『生む』という行為において、スピードや量よりも『本質の内在性』に重点を置く」という私の考え方
2018-05-29
わたくしは、銀座書斎、あるいは、森のギャラリーで筆を執っても、汗と涙で生み出したその原稿を破棄してしまうことがあります。その理由は、「執筆した原稿を捨てる」という行為は、時として、「『自己の精神性』(spirituality in self-identification)における一つの発展・成長」に繋がることがあるからです。
わたくし自身、今現在、作家として一つ言えることは、過去においてもの凄いスピードで単行本を発表していた時期と比較したとき、現在のほうが、「より深遠なる思索をし、より意味のある執筆をしている」という実感があるということです。
「『生む』という行為において、スピードや量よりも、『本質の内在性』に重点を置く」、・・・わたくし自身、年輪を重ね、もうそのような人生の時期に来ているようです。
「人間の人生は、はかなく、そして、頗る短い」、・・・だからこそ、自己の「生」(life)において、量ではなく、「質」(quality)に重きを置きたいものです。