厳格に厳格を重ねる意味
この世の中には、1)「今、実際に自分が置かれている立場や状況」と、2)「自分が思い描いている理想の生き方」との相違に悩んでいる人は大勢いるでしょう。
「現実」と「理想」の相違に困惑しているとき、人は通常、進むべき道を見失ったり、モティベーションを下げたりしてしまいますが、そのような状況のときにこそ、毎日の生活において「厳格に生きる」ことが必要不可欠となります。では、厳格に毎日を生きているにもかかわらず、それでも「現実」と「理想」の相違に押し潰されそうになったときには一体どうしたらよいのでしょうか。
私の考えでは、このような場合は、日々の「厳格」に加え、さらなる「厳格」を重ねることが重要であると捉えます。「厳格に厳格を重ねて生きる」、・・・不完全な存在者である人間が日々しっかりと前に進むためにはこれ以外の方法はないでしょう。
このことは、逆説的に捉えてみるとさらに明確にわかります。厳格に毎日を過ごしているとき、「現実」と「理想」の相違に押し潰されそうになったとき、前述とは逆に、厳格さを緩めて、「安易な生き方」や「楽な生き方」を選んだら、一体どのような方向性に進むことになるでしょうか。言うまでもありませんが、人は、厳格さを緩めたら、その瞬間から「後ろ向き」に進むことになります。
There is nothing good without having rigidity. Hence, we’ve got to live well rigidly every day every night. If you continue having such a valuable day, you are surely guided to live meaningfully and beautifully. I absolutely hope that you are someday told, “you live beautifully every day every night.”
英語音声講義
上記エッセーの内容について、英語で生井利幸の講義を聴講することができます。