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読み物カテゴリ: ‘銀座書斎エッセー’

厳格に厳格を重ねる意味

2013-09-30

この世の中には、1)「今、実際に自分が置かれている立場や状況」と、2)「自分が思い描いている理想の生き方」との相違に悩んでいる人は大勢いるでしょう。

「現実」と「理想」の相違に困惑しているとき、人は通常、進むべき道を見失ったり、モティベーションを下げたりしてしまいますが、そのような状況のときにこそ、毎日の生活において「厳格に生きる」ことが必要不可欠となります。では、厳格に毎日を生きているにもかかわらず、それでも「現実」と「理想」の相違に押し潰されそうになったときには一体どうしたらよいのでしょうか。

私の考えでは、このような場合は、日々の「厳格」に加え、さらなる「厳格」を重ねることが重要であると捉えます。「厳格に厳格を重ねて生きる」、・・・不完全な存在者である人間が日々しっかりと前に進むためにはこれ以外の方法はないでしょう。

このことは、逆説的に捉えてみるとさらに明確にわかります。厳格に毎日を過ごしているとき、「現実」と「理想」の相違に押し潰されそうになったとき、前述とは逆に、厳格さを緩めて、「安易な生き方」や「楽な生き方」を選んだら、一体どのような方向性に進むことになるでしょうか。言うまでもありませんが、人は、厳格さを緩めたら、その瞬間から「後ろ向き」に進むことになります。

There is nothing good without having rigidity. Hence, we’ve got to live well rigidly every day every night. If you continue having such a valuable day, you are surely guided to live meaningfully and beautifully. I absolutely hope that you are someday told, “you live beautifully every day every night.”

英語音声講義

上記エッセーの内容について、英語で生井利幸の講義を聴講することができます。

⇒ 厳格に厳格を重ねる意味(英語音声講義)

“理性的”ロジカルパーソンは、「感じる」ことを重要視する

2013-09-27

書店を訪れると、昔も今も、「ロジカルになるには?」という趣旨のテーマやタイトルの本が並んでいます。概して、ロジカルパーソンになるには、一事が万事において「論理的思考を重要視する必要がある」という見方をする人がほとんどすべてでしょう。

ロジカル(logical)という言葉、・・・これは即ち、「論理的な、理にかなった、筋が通った」という意味ですが、ロジカルに考えたり、ロジカルに話せるようになるには、まず第一に、考えたり話したりする前の段階で「物事を繊細に感じる」という能力が必要不可欠となります。

ロジカルパーソンになるための必須条件は以下の如きとなります。

<1> 毎日の生活において、一つひとつの経験を繊細に感じる。

<2> 繊細に感じたことについて論理的に深い思索を行う。

<3> 日頃の深い思索を基盤として、日々、一つひとつの問題について論理的に判断し、それを決断。即、実行に移す。

通常、ロジカルパーソンに必須の条件について大まかに述べるとき、<上記の3つのプロセス>を述べることで足りるでしょう。しかし、現実には、「“真のプロフェッショナル”としてのロジカルパーソン」になるために必須のプロセスはこの限りではありません。

真のプロフェッショナルとして理性的に一秒一秒を刻み、理性的に判断・決断する存在者、即ち、「“理性的”ロジカルパーソン」(“rational” logical person)においては、<3>におけるプロセスを経て“具体的行動”として実行するとき、その実行の“直前に”、そして、実行している“その最中に”、再度、その具体的行動について「繊細に感じる」(to feel the thing delicately)ということを経験します。

「真のロジカルパーソン」(genuine logical person)、即ち、「“理性的”ロジカルパーソン」(“rational” logical person)は、

<1> 毎日の生活において、一つひとつの経験について、心の中で「感性」(sensibility)を介して“繊細に”感じる

<2> 心の中で繊細に感じたことについて、頭の中で「理性」(reason)を介して深い思索を試みる

<3> 頭の中で、「“論理的”(logical)、且つ、“理性的”(rational)な思考」を行い、その後、その思考について「“理性的”(rational)な判断」を試み、速やかに実行する

<4> 実行する“直前に”、そして、実行している“最中に”、再度、その具体的行動について心の中で「感性」(sensibility)を介して“繊細に”感じる

という一連のプロセスを経験します。

概して、「ロジカル」という言葉からは、「常に論理的に考える」というイメージを思い浮かべるのが普通ですが、実際のところ、”rational decision-making process”(理性的意思決定プロセス)を備える真のロジカルパーソン、即ち「“理性的”ロジカルパーソン」(“rational” logical person)の行動メカニズムは、意外にも、「『考える』範疇」よりも、「『感じる』範疇」に相当支配されていることがわかります。

「感じる能力」、とりわけ「“繊細に”感じる能力」(the ability to “delicately” feel a thing)を必要十分に養う上で大きな決め手となるのは、いわゆる「いかにして”delicacy”を磨き抜くか」という問題となります。

英語音声講義

英語で、上記・記述内容に関する講義を受講することができます。

⇒ ”理性的”ロジカルパーソンは、「感じる」ことを重要視する(英語音声講義)

銀座書斎日記が「銀座書斎エッセー」として生まれ変わります。

2013-09-24

生井利幸公式サイト全面刷新に伴って、銀座書斎日記が「銀座書斎エッセー」として新しく生まれ変わります。

これからも、銀座書斎エッセーにて、読者の皆様に対して価値あるメッセージを発信し続けていく所存でございます。

⇒ 旧ウェブサイトの銀座書斎日記はこちら。

一秒の価値

2013-09-15

私は、もう長い間、健康維持に必要と思われる睡眠時間を十分にとらない生活を送っています。”Sleeping is the best medicine to keep your health.”という如く、建康を維持するためには、「十分な睡眠を確保する」という行為以上の良薬はこの世に存在しません。

私にとって、昔も今も、最も重要な時間(の長さ)とは、10年でも5年でも、あるいは、1年でもありません。それどころか、実際のところ、24時間でも、10時間でも、1時間でもありません。

私にとって最も重要な時間とは、「今現在において確かな実感として迎え、且つ、刻むことができる『一秒一秒』」です。私自身、心の中でいかなる精神基盤で一秒一秒を刻むことができるか、昔も今も、このことに重きを置いているというその事実は決して変わることはありません。

「1時間よりも1分、1分よりも1秒が大切である」と口で言うのは簡単です。肝心なことは、このことを毎日の生活において実行できるかどうかという問題に尽きます。

⇒ To tick away the time rigidly in your heart enriches quality of your everyday life.(英語音声講義)

私は、時折、「心の浄化」を図るために、自宅からすぐそばの隅田川に行き、川の水の流れを見ながら散歩します。水の流れは、心の中で「一秒一秒」を刻みながら静観します。

私は、時折、「心の浄化」を図るために、自宅からすぐそばの隅田川に行き、川の水の流れを見ながら散歩します。水の流れは、心の中で「一秒一秒」を刻みながら静観します。

 

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