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読み物カテゴリ: ‘哲学詩’

考えたことを行うに尽きる

2023-05-14

考えたことを行うに尽きる

人間は皆、毎日、
”新しい何か”を覚えようとしている

新しい何か、
この、”何か”とは、
一体何を指しているのか

覚えるということは、
暗記するということ

今、考えてみよう
人間は、一体どうして新しい何かを暗記しようとするのか

暗記の過程に、
何かを感じるという経験はない

暗記の過程に、
何かを考えるという経験もない

感じない
考えない

一人の人間として自分を捉えたとき、
これほど意味のない生の経験はない

何かを考えてみよう

何かを考えれば、
何かを始めるきっかけを生む

考えて、
始めるためのきっかけを生んだならば、
それを行うのみ

自分の生に意味を持たせるには、
一事が万事において、
考えたことを行うに尽きる

崇高と滑稽

2023-05-07

崇高と滑稽

崇高は崇高
だが、邪念と雑念に支配された者が崇高を行おうとすると、
それは崇高ではなく、滑稽そのもの

崇高は、美しい英知の極致
滑稽は、醜い欲の化身

崇高は、知識の量では到達できない境地

崇高の境地は、
心の中を無にして初めて、
そこへの道のりを歩める境地

”滑稽のマッチ箱”に閉じ込められた者の心の中は、
邪念と雑念ばかりの醜い巣箱

僅かな人間のみが見る”扉”

2023-04-13

僅かな人間のみが見る”扉”

形に誘惑され、
形に扇動されるのが人間の常

だが、形は、ただの形
形の中に”実在”はない

本質不在の人間が”本質的存在者”になるには、
完全に、何らかの”具体的本質の範疇”に自分自身を入れ、
そこに住み続ける必要がある

本質不在の人間が、真の本質的存在者になるには、
本質的範疇の中で汗を流し、涙を流し、
そして、血を流すことが必要だ

大抵の人間において、
汗を流すという経験、
涙を流すという経験は理解できる

しかし、
血を流すという経験を理解できる者はほんの僅か

人間は、
”その、ほんの僅かな存在者”の一人になったとき、
本質的存在者になるための道筋の”扉”を見る

人間が歩むべき正道

2023-04-09

人間が歩むべき正道

無知は、
”恐怖社会”をつくり出す

毎日、人々が接する情報の多くは、
操作された情報

言うまでもなく、
非理性的に操作された情報に、
何らの真実も真理もない

人々は、毎日、操作された情報に支配され、
操作された”偽りの情報社会”に身を置き、
無意識の連続性の中で、
思索しない毎日を送る

思索しない毎日、
この毎日が、恐怖社会をつくり出す

恐怖社会は、
”飴”と”鞭”で支配された非民主主義社会

非理性的存在者は、
”この、飴と鞭が何であるか”、を理解できない

恐怖社会の”恐怖”に気付かない人々のその様相こそが、
人類史上、”最も恐ろしく、最も悲惨な恐怖”だ

今こそ、
目を覚まそう

安易な情報から乖離し、
不安定な気持ちを静め、
理性を駆使し、静かに思索してみよう

思索すれば、
必ずや、”人間としての正道”が見えてくる

理性こそが、
人間を、”人間が歩むべき正道”に導いてくれる

未来は”妄想”でしかない

2023-04-09

未来は”妄想”でしかない

人は、自分の未来を想像する
たとえば、”10年後の自分はこうなっている”、と

10年後の自分、
その自分は、本当にそのような自分なのか

実際は、そうではない
なぜならば、自分の未来がどうなるかということは、
まだ決まっていないからだ

人は、まだ決まっていない自分の未来について、
”ああでもない、こうでもない”と、勝手な想像をする

勝手な想像は、
まさに、”妄想”そのもの

今の1秒を刻み終えると、次の1秒がやってくる
次の1秒を刻み終えると、その次の1秒がやってくる

人は、今から1分後も、1時間後も、
明日も明後日も、今週も来週も、来月も再来月も、
そして、1年後も10年後も、同じ経験を繰り返す

10年後の自分は、自分でつくるもの
そして、10年後の自分をつくる最初の日は、常に、”今日”
とりわけ、”今日のこの一瞬”が、最も大切な一瞬だ

10年後の自分がどうなってるかは、
まさに自分次第

凡人は、
”偏狭な妄想の中”に、自分を封じ込める

賢者は、
自分の命で今の1秒を生き、
その1秒の積み重ねで、未来をつくる

賢者にとって、過去の自分に後悔する時間などない
なぜならば、今日のこの1秒が、自分の未来をつくるからだ

今日のこの1秒について、
全力で、自分の命で刻む

理想を現実にする人は、
こうして自分の未来をつくる

命で哲学する

2023-04-08

命で哲学する

人間は、”今刻んでいる1秒”を刻み終えた後、
それと同時に、”次の1秒”を迎える

そして、次の1秒を刻み終えると、
また、次の1秒を迎える

人間は、このような1秒を連続して経験し、
1分を経験する

人類が生息する地球の誕生は、
今からおよそ46億年前の出来事

一個の小石ほどの地球が浮かぶ宇宙の誕生は、
今からおよそ138億年前の出来事

宇宙の時間の観念において、
1秒と1分に、大きな違いはない

それどころか、1秒と10年の違いも、
宇宙の時間では、ほんの埃ほどの違いだ

いや、実際のところ、
その違いは、埃よりも小さい

宇宙では、10年は一瞬の経験
そして、100年も、まさに一瞬の経験だ

真の理性的存在者は、自己を、
宇宙の片隅に生息する”埃ほどの微小なる生命体”と捉える

人間は、
人間が経験する”100年の一瞬”を理性で捉えたときに初めて、
様々な事物について、”ほんの一瞬で終わる自己の命”で哲学する意味を捉え、
それを総合咀嚼する

人間が理性で哲学するとは、
人間が、第一に、”自己の命の短さ”を知り、
自らが、”その短い命で哲学する”ということだ

Everything hinges upon you

2023-04-03

Everything hinges upon you

Do not fly off at a tangent
If you do so,
You experience the utter waste of time

Do not plebeianize yourself
If you do so,
You miss an opportunity to go forth

Do not sentimentalize yourself excessively
If you do so,
You will be blind in front of those you truly need

Snuff the fresh air all the time
If you do so,
You stop speaking innuendo

Human life is simple
What you need is to be simple inwardly
Then, you don’t face any unnecessary labyrinth

To be a savage or not,
Everything hinges upon you

盲目からの目覚め

2023-04-02

盲目からの目覚め

無知は力強い
力強いのは、
”目で見えるものがすべて”と信じているから

無知は力強い
力強いのは、
見えるものに支配されているから

概して、知恵ある者は、常に静かだ
静かであるその理由は、
物事を達観しているから

この世の中、
できないことを、簡単に口に出す人が大勢いる

知恵ある者は、
できること、
そして、行うことだけを口に出す

知恵ある者が、
できないこと、行わないことを口に出さない理由は、
発する言葉に責任を持っているから

盲目な人は、自分が盲目であることに気付かない
では、自分の盲目さに気付くにはどうしたらよいのか

一つの方法は、
無知であることから脱するべく、たくさんのことを学ぶこと
だが、それに気付くには、相当なる年月が必要だ

自分の盲目に気付き、
しっかりと目覚めるための方法がある

それは、盲目を起因として、
痛みを経験すること

痛みは、一つで足りるのか
痛みは、多ければ多いほどよい

知恵ある者は、
勇気を持って、自ら、必要な痛みをたくさん経験し、
真の賢者へと成長していく

世の中に、
痛みを経験していない賢者はいない

質朴の生の美しさ

2023-04-01

質朴の生の美しさ

質素は、
鈍感な人には、空洞そのもの

質素は、
物質至上主義社会に支配された人には、空洞そのもの

一方、感性的存在者は、
質素を、”美の一形態”と捉える

鋭敏なる審美眼を備えた感性的存在者は、
質素に”美の極致”を見、
そこに、譬えようのない高貴な様相を見る

質朴は、
毒された社会に弄られていない”自然のままの状態”

だから、質朴は、
人に、真の幸福を実現させる

人は、
醜い私欲を捨て、
日々、質朴を礎とし、清貧に生きて初めて、
真の”生の美しさ”を知る

崇高なる灯火

2023-04-01

崇高なる灯火

妖艶は、人を魅了する
だが、そこに真実はない

素朴は、人を魅了する
邪念に支配される人は、
他人の”有りの儘”の美しい姿に心を奪われ、感化される

律儀は、人を魅了する
魅了するその核には、
その人が無意識に持つ”雅やかな心”が存在する

律儀は、永遠に存在するのか
それとも、一過性のものなのか

自らの生において、
他人に対して、この世を去る日まで律儀を固持し続け、
それを行い続ける人の目の奥に、
常に、崇高なる灯火が見える

私は、そのような人に、
次の世を見る

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