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芸術作品が表現する善(good)と悪(evil)、美徳(virtue)と悪徳(vice)

2014-08-15

芸術作品における事物の概念・定義・価値基準・解釈等に関する個々の見方・感じ方・考え方・捉え方における諸々の様相は、世界に存するそれぞれの文明・文化・言語・国(地域)における常識、個人における常識、国(地域)が備える帰納法的経験則、個人が備える帰納法的経験則に応じて「異なるレヴェルの相違」が生じる。

「個人」(individual)は、それぞれ異なる帰納法的経験則を持っているため、必然的に以下の如き「3つの異なるレヴェルの相違」を生み出す。

■3つの異なるレヴェルの相違
1)「普通の人間にも認識できる、かなり大きな相違」
2)「少々の相違」
3)「普通の人間には認識できないほどの、極めて“微妙”(subtle)、且つ、極めて“繊細”(delicate)な相違」

芸術作品に内在する本質(the quintessence of arts)を探究するそのプロセスにおいて重要となる点は、「そうした諸々の相違について、個々人がしっかりと認識することができるかどうか」という問題である。

例えば、何らかの具体的な芸術作品と向き合うとき、「当該芸術家が表現する4つの概念、即ち、善(good)、悪(evil)、美徳(virtue)、悪徳(vice)について、それらについてどのように感性的に感じ、理性的に考えるか」という超・経験(transcendental experience)を体験しているかどうかという問題は、個人における「美意識」(sense of beauty)の方向性を大きく変えるものだ。

芸術鑑賞における超・経験は、鑑賞者における(賦与された)感性・理性を磨き抜く役割を果たし、鑑賞者自身を「芸術作品が表現する真髄」(the quintessence of arts the artists profoundly express in terms of risking their one and only life)へと導くものと私は解する。

静寂、且つ、神聖な空気感が漂う森のギャラリーにて、「芸術作品に内在する本質」(the quintessence of arts)と向き合う生井利幸。

静寂、且つ、神聖な空気感が漂う森のギャラリーにて、「芸術作品に内在する本質」(the quintessence of arts)と向き合う生井利幸。

⇒ 生井利幸事務所・森のギャラリー

英語音声講義

⇒ 芸術作品が表現する善(good)と悪(evil)、美徳(virtue)と悪徳(vice)(英語音声講義)

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