秘蔵っ子の涙
2020-06-25
英語道弟子課程弟子・K.H.さんは、わたくしの”秘蔵っ子”です。K.H.さんは、2009年からわたくしの下で猛勉強を続けており、”一切、よそ見をすることなく”、わたくしの下で勉強を続けています。
わたくしは、諸事情により、2020年6月末に住居を移転します。現在の住居は、住居と言っても、いわゆる”生活の匂い”はほとんどなく、言うなれば、わたくしの内(中心核)に内在する「美学」(aesthetics)、さらには、「形而上学」(metaphysics)を、<目に見える形>にした超越的空間。わたくしの下で学んでいる学習者は、この空間を、皆、「森のギャラリー」と呼んでいます。
新居となる空間は、これまでと同じ表現をすることが難しい”普通の空間”。先日、このことを聞いた”秘蔵っ子”・K.H.さんは、わたくしの前で大泣きしました。K.H.さんは、「先生、一年かけて、わたしが『森のギャラリー』になる場所を探します!」と、わたくしに言ってくれました。
K.H.さんにとって、「森のギャラリー」は、長年にわたる様々な思い出がある空間。K.H.さんは、今回、その思い出たっぷりの空間が無くなってしまうことを知り、その言葉は、悲しさのあまり、まさに即座に出た言葉なのでしょう。
涙は、それを流した本人における「真実」を表現します。わたくしは、「”秘蔵っ子”の涙」に応えるべく、今後も、さらなるエネルギーを投入し、価値ある啓蒙活動を展開していきます。