the basis of genuine intellect(真の意味での『知性の基盤』)
2013-12-18
私たち人間は、常日頃から「事実を認識する」という行為を行っているのでしょうか。「事実を認識する」、・・・言葉で言うのは簡単ですが、実際、これを行うことは決して簡単ではありません。
概して、「事実」(fact)には2つの事実があります。一つは、1)「自分にとって都合の良い事実」、そしてもう一つは、2)「自分にとって都合の悪い事実」です。人間は、概して、「自分にとって好都合な事実、利益になる事実」はすぐに認めますが、その反面、「自分にとって都合の悪い事実」「認めたくない事実」に対しては、<個人的な感情>が優先して、自分の心の中でそれがかりに事実であると気づいていても、その事実を認めようとしないものです。
自分の「知性」(intellect)を磨き抜き、何らかの本質や真理を探究するには、まず第一に、「この世に存在するありとあらゆる事実」を認識する必要があります。事実の面前で謙虚になれない人は、常に、事実の先にある「より高いステージにある境地」に入ることは不可能です。「事実に対して盲目にならない」、・・・このことは、「真の知性」(genuine intellect)を構築していく上で大前提となる基礎条件です。