最も恐怖を感じるとき
2017-07-16
私にとって、最も恐怖を感じるときは、「1分」以上、何もしていないときです。
読者の皆さんにとって、「1分」は、短い時間ですか。それとも、長い時間ですか。私にとっての1分は、「その中に1秒が60回分もある、長い時間的空間」です。
毎日、1秒1秒に「命」(life)を投入し続けながら生きている私にとって、「1秒が60回分もある1分」という時間的空間は、実に、相当なる長い時間的空間です。私にとって、「1分もの間、何もしない。何らの前向きな活動、建設的な活動をしない」という経験は、実に「恐怖の経験」です。
すべての人間にとっての「今現在の生」は、決して「当たり前の生」ではありません。私たち人間は、明日、否、”1分後”において、「迎える1秒を生きる」についての保証があるわけではありません。
世界中におけるすべての人間にとって、「今、生きている」という事実そのものが、まさに「奇跡」(miracle)であるわけです。