尊厳そのものに尊厳はない
2013-09-15
尊厳そのものに尊厳はない
生きるとは、喜び、悲しみ、快楽、辛苦、情愛、憎悪など、
様々な人間の情感が交じり合う”生の連続性”
生の連続性におけるその過程には、二つある
一つは、誰もが通りたいと切望する十分に整備された歩きやすい道
もう一つは、雑草が生い茂り、精を出して力いっぱい歩こうとしても、
そう易々とは前に進むことのできない暗黒荒野の道
人間は皆、この二つの道について、自分の尺度で捉え、解釈し、
理性的思考を介して自分の生き方を決めなければならない
私は今、腹の底から感じてならない
人間の”尊厳性の質”とは、
これら二つのうち、どちらを採るのかで決まるのだ、と
尊厳そのものに尊厳はない
真の意味での尊厳とは、一人ひとりの人間の生きる姿勢の中に、
意気揚々と輝きながら存在するものだ
英語音声講義
哲学詩に内在する本質について英語で鑑賞することができます。
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