命で哲学する
2023-04-08
命で哲学する
人間は、”今刻んでいる1秒”を刻み終えた後、
それと同時に、”次の1秒”を迎える
そして、次の1秒を刻み終えると、
また、次の1秒を迎える
人間は、このような1秒を連続して経験し、
1分を経験する
人類が生息する地球の誕生は、
今からおよそ46億年前の出来事
一個の小石ほどの地球が浮かぶ宇宙の誕生は、
今からおよそ138億年前の出来事
宇宙の時間の観念において、
1秒と1分に、大きな違いはない
それどころか、1秒と10年の違いも、
宇宙の時間では、ほんの埃ほどの違いだ
いや、実際のところ、
その違いは、埃よりも小さい
宇宙では、10年は一瞬の経験
そして、100年も、まさに一瞬の経験だ
真の理性的存在者は、自己を、
宇宙の片隅に生息する”埃ほどの微小なる生命体”と捉える
人間は、
人間が経験する”100年の一瞬”を理性で捉えたときに初めて、
様々な事物について、”ほんの一瞬で終わる自己の命”で哲学する意味を捉え、
それを総合咀嚼する
人間が理性で哲学するとは、
人間が、第一に、”自己の命の短さ”を知り、
自らが、”その短い命で哲学する”ということだ
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